令和5年の新年を迎えまして、皆様にご挨拶を申し上げます。

新しい年を迎え、病院職員一同、地域の皆様に安全で満足していただける医療をご提供できるよう、心を新たにしています。

　平成29年4月から院長を拝命いたしまして、ほぼ5年が経とうとしています。平成29年からの医師減少により入院患者数への影響が予想されましたが、急性期病床の一部を地域包括ケア病床に転換したことや、常勤医師が増加したなどが功を奏して、多くの市民の方に利用していただいています。平成30年には、回復期リハビリ病棟と地域包括ケア病床については高い基準がとれたため、一人当たりの入院単価がアップし、経営的には好調が続いています。

　令和4年4月からは脳神経外科医が常勤医師としてスタッフに加わり、急性期の脳血管疾患の対応も可能となりました。急性期病床は、主に整形外科・消化器外科・脳神経外科の患者さんの入院に対応し、地域包括ケア病床では岩国医療センターからの転院や医師会員からの紹介患者を積極的に引き受けていきます。在宅患者の支援では、訪問診療・訪問看護・訪問リハビリ・通所リハビリに取り組んでおり、在宅患者の急変時の受け入れやレスパイト入院にも対応していますので、ご紹介をよろしくお願いします。

　また、新型コロナウイルス感染症（以下COVID-19）の入院患者の受け入れを令和3年1月から開始しました。COVID-19病棟の立ち上げには、看護師などのコメディカルの職員の協力が必要ですが、多くのスタッフがCOVID-19病棟勤務を志願してくれました。おかげでスムーズに病棟運営することができています。令和3年6月からは、岩国市内にCOVID-19患者専用のホテルの運用が始まり、県の要請で当院が運営・管理をしていますが、圏域の医療機関から多くの看護師さんにご協力いただいき、大変助かっています。県からの要請で、第七波以後もCOVID-19患者の入院診療は維持していく予定ですが、フェーズによっては一般患者との混合病棟も視野に入れています。今後も地域医療に貢献できる医療機関として、COVID-19診療に関わっていきたいと考えています。

　病院開設以来29年が過ぎたため、ハード面で様々な課題が出てきました。そのため数年前から、外壁と屋上の塗り替え、エアコンの全面入れ替えなど行い、多額のコストがかかりました。しかし、今後の20数年間は今の建物を使用することを考えて、これからは内装の改修のも取り組んでいく予定です。