令和４年度 岩国市医療センター医師会病院 病院指標

整形外科では、大腿骨近位部骨折の患者さんが最も多く、前腕骨折・脊椎疾患の手術が必要な患者さんも多く受け入れております。これらの症例では、術後早期に地域包括ケア病棟や回復期リハビリ病棟といった、専従の療法士が配置されている、より充実したリハビリを受けることが出来る病棟へ転棟し、在宅復帰に向け積極的にリハビリを行っています。また、大腿骨近位部骨折の地域連携パスを運用しており、他院の回復期リハビリテーション病棟等に転院となる場合もあります。関節リウマチに対する生物学的製剤治療の患者さんも多く、積極的に行っています。

内科で最も多いのが誤嚥性肺炎です。在宅や施設入所中、他院療養病棟入院中等、紹介元は多岐にわたります。また、透析施設を備えており、透析を必要とする患者さんをはじめ、慢性腎不全患者の受入れを積極的に行っています。地域包括ケア病棟では、内科系の亜急性期医療患者を積極的に受け入れています。DPC病棟では比較的重篤な患者を受け入れています。また、必要に応じて地域包括ケア病棟へ転棟し在宅復帰に向けたリハビリを行っています。

整形外科では骨折等外傷の手術として、骨折観血的手術（大腿骨・前腕・下腿）、人工骨頭挿入術（大腿骨）、脊椎系の手術が上位を占めています。骨折等の外傷については骨粗鬆症のある高齢者の転倒によるものが大多数です。大腿骨近位部の骨折に関しては地域連携パスに基づき、術後は地域包括ケア病棟や回復期リハビリテーション病棟に転棟しリハビリを継続実施したり、他院へ転院してリハビリを継続しています。脊椎系の手術は侵襲性の少ない手術を実施しています。いずれも術後早期にリハビリを開始します。